地無し尺八製作(その2)
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地無し尺八の製作(その1)(2020.10.17)試し吹き
7月から9月まで岡山に帰省していたので、久々に三浦力松氏が稽古に来ました。自作の地無し管、管尻の先から音が出るので、音味の確認が自分では出来ないので、三浦氏に試し吹きをしてもらい、管尻から出る音味を確認することが出来ました。細身の竹よりも太い竹、軽い竹よりも重い竹の方が格段に貴賓のある音がします。しかし重い尺八は、支える腕にかなりの負担になります。慣れるまでは腕の痛みに耐えるしかありません。管尻をなるべく上げて、のどを開放することが大切です。
地無し尺八の製作(その2)(2020.10.17)試し吹き
地無し尺八の製作(その1)(2020.10.16)下作りと籐巻の漆塗り
地無し尺八の製作(その2)(2020.10.16)下作りと籐巻の漆塗り
地無し尺八の製作(その3)(2020.10.16)下作りと籐巻の漆塗り
地無し尺八の製作(その1)(2020.10.13)巨瀬祇園寺の竹材の尺八
地無し尺八の製作(その2)(2020.10.13)巨瀬祇園寺の竹材の尺八
地無し尺八の製作(その1)(2020.10.10)ため直し・割れ止め作業
地無し尺八の製作(その2)(2020.10.10)ため直し・割れ止め作業
地無し尺八の製作(その3)(2020.10.10)ため直し・割れ止め作業
地無し尺八の製作(その1)(2020.10.8)下作り作業
昨日は地唄の胡弓の弓製作をしました。今日は、地無し尺八の下作り作業をしました。今月末に、また岡山県高梁市の実家に帰省、来年1月中頃に神奈川県川崎市の自宅に戻る予定なので、こちらで尺八の下作りを済ませ、その後の作業は、岡山ですることにしています。今日は、10本の竹材を選び、規定の寸法に切断して、根回りの不要な根も切断しました。写真、右端の折登如月作の地無し2尺管に比べて、いかに竹材が太いかがわかります。異常に重い竹材が数本あります。これから、仕上げてどんな音味が聞けるか楽しみです。
地無し尺八の製作(その2)(2020.10.8)下作り作業
地無し尺八の製作(その3)(2020.10.8)下作り作業
地無し尺八の製作(その1)(2020.7.2)籐巻作業
地無し尺八の製作(その2)(2020.7.2)籐巻作業
地無し尺八の製作(2020.6.29)地無し管の比較
最近製作しました地無し2尺3寸管の3本の比較をしてみます。左端は錦風流・折登如月作地無し2尺管です。右端は今日、完成しました2尺3寸管です。その息受けや、音味の違いを解説します。右端は、重量が612グラム、中央が654グラム、左が645グラム、いずれも600グラムを超える、材質の良き品物です。音味の良さは、中央の少し細身のものが、各段にすばらしいですが、あまりに肉厚なので、内径が思うほど広くありません。そのため、地付き管を吹いているような感覚になります。音の柔らかさは、右端のものが内径も広くて、聞きほれるような音味です。中央の竹は外径も大きいし内径も広いのですが、あまりに鳴りすぎて、貴賓がありません。前のページに山形省月氏が尺八を交換したことを記載していますが、540グラムの尺八と少し太い600グラムの尺八を吹き比べれば、明らかに息受けの良さと音味の良さが重い尺八の方が優れていることがわかり、そのため交換をしました。一般の地付き管のように吹く奏法では、なんら違いはわかりませんが、息を押し出す奏法では、まったく違うことを聞き分けることができます。今回の比較しました3本の中で、右端の今日、完成したものは、これまで製作しました地無し2尺3寸管では、最高の品物かも知れません。しかしながら、42年間、使用しました門田笛空作の地無し2尺3寸管は現在重量が470グラム、なので軽い尺八に慣れた右腕には、かなりの負担になります。今年になり、門下の方々は新作の600グラムをはるかに超える尺八に交換してあげましたが、しばらくは右手が腱鞘炎のようになり、苦労されています。この世界も腕力勝負になりました。左端の折登如月作の地無し2尺管は肉が薄くて、重量は350グラムです。大きな音が鳴るのですが、軽い竹なので破れ障子のような響きに聞こえます。
地無し尺八の製作(その1)(2020.6.29)籐の表面の漆落としと仕上げ
昨日は山形省月氏が稽古に来ました。これまで地無し2尺3寸管の540グラムを使用していましたが、新作の600グラムの2尺3寸管の方が太くて息受けがいいので、交換してあげました。しかしながら、私に入門して13年が過ぎましたが、体に染みついた琴古流の吹く奏法から脱却できずに悩んでいます。どうしても胸式呼吸で吹く奏法になると、息の吹き出し速度が速くて、何かの騒音が歌口近辺で発生します。吐く息の速度をいかに落として丹田で鳴らすかが問題になります。
地無し尺八の製作(その2)(2020.6.29)籐の表面の漆落としと仕上げ
地無し尺八の製作(その3)(2020.6.29)籐の表面の漆落としと仕上げ
地無し尺八の製作(その4)(2020.6.29)籐の表面の漆落としと仕上げ
地無し尺八の製作(その5)(2020.6.29)籐の表面の漆落としと仕上げ
地無し尺八の製作(その6)(2020.6.29)籐の表面の漆落としと仕上げ
地無し尺八の製作(その7)(2020.6.29)籐の表面の漆落としと仕上げ
地無し尺八の製作(その8)(2020.6.29)籐の表面の漆落としと仕上げ
地無し尺八の製作(その9)(2020.6.29)籐の表面の漆落としと仕上げ
地無し尺八の製作(その1)(2020.6.26)籐の表面に漆塗り
地無し尺八の製作(その2)(2020.6.26)籐の表面に漆塗り
地無し尺八の製作(その3)(2020.6.26)籐の表面に漆塗り
地無し尺八の製作(その4)(2020.6.26)籐の表面に漆塗り
地無し尺八の製作(その5)(2020.6.26)籐の表面に漆塗り
地無し尺八の製作(その6)(2020.6.26)籐の表面に漆塗り
地無し尺八の製作(その7)(2020.6.26)籐の表面に漆塗り
地無し尺八の製作(その8)(2020.6.26)籐の表面に漆塗り
地無し尺八の製作(その1)(2020.6.24)籐巻作業
地無し尺八の製作(その2)(2020.6.24)籐巻作業
地無し尺八の製作(その3)(2020.6.24)籐巻作業
地無し尺八の製作(その1)(2020.6.21)籐巻作業
地無し尺八の製作(その1)(2020.6.20)籐の面取り作業
先日、内部に漆塗りした尺八9本、この中で7本に籐巻をすることにしました。
先ずは3厘籐の面取り作業です。面取りに使用するクリ小刀は写真の中で右端のもので、今から40年前に新潟県三条の刃物屋から購入したものです。その隣は新潟三条の名工・岩崎重義作でスエーデン鋼のクリ小刀、これはあまりに切れ味が良くて面取りをすると、刃が籐そのものに入り、切れてしまいます。中央は最近、新潟三条の刃物屋で購入したクリ小刀、刃先が太いので面取りの時の刃先の感覚が手に伝わらず、面取りというより3厘籐が2厘籐になってしまいます。その左は、先日、ヤフオクで入手した小刀ですが、全体がごついので、やはり微妙な感覚が手に伝わらず、だめでした。左端は細工用の小刀ですが、面取りには短すぎてだめです。結局40年使用したクリ小型に頼るしかありません。
先ずは3厘籐の面取り作業です。面取りに使用するクリ小刀は写真の中で右端のもので、今から40年前に新潟県三条の刃物屋から購入したものです。その隣は新潟三条の名工・岩崎重義作でスエーデン鋼のクリ小刀、これはあまりに切れ味が良くて面取りをすると、刃が籐そのものに入り、切れてしまいます。中央は最近、新潟三条の刃物屋で購入したクリ小刀、刃先が太いので面取りの時の刃先の感覚が手に伝わらず、面取りというより3厘籐が2厘籐になってしまいます。その左は、先日、ヤフオクで入手した小刀ですが、全体がごついので、やはり微妙な感覚が手に伝わらず、だめでした。左端は細工用の小刀ですが、面取りには短すぎてだめです。結局40年使用したクリ小型に頼るしかありません。
地無し尺八の製作(その2)(2020.6.20)籐の面取り作業
地無し尺八の製作(その3)(2020.6.20)籐の面取り作業
地無し尺八の製作(その4)(2020.6.20)籐の面取り作業
地無し尺八の製作(その1)(2020.6.17)細部の仕上げと漆塗り作業
地無し尺八の製作(その2)(2020.6.17)細部の仕上げと漆塗り作業
地無し尺八の製作(その3)(2020.6.17)細部の仕上げと漆塗り作業
地無し尺八の製作(その4)(2020.6.17)細部の仕上げと漆塗り作業
地無し尺八の製作(その5)(2020.6.17)細部の仕上げと漆塗り作業
地無し尺八の製作(その6)(2020.6.17)細部の仕上げと漆塗り作業
地無し尺八の製作(その7)(2020.6.17)細部の仕上げと漆塗り作業
地無し尺八の製作(その1)(2020.6.7)新しい竹材の節抜き作業・手穴開け作業)
地無し尺八の製作(その2)(2020.6.7)新しい竹材の節抜き作業・手穴開け作業)
地無し尺八の製作(その3)(2020.6.7)新しい竹材の節抜き作業・手穴開け作業)
地無し尺八の製作(その4)(2020.6.7)新しい竹材の節抜き作業・手穴開け作業)
地無し尺八の製作(その5)(2020.6.7)新しい竹材の節抜き作業・手穴開け作業)
地無し尺八の製作(その6)(2020.6.7)新しい竹材の節抜き作業・手穴開け作業)
地無し尺八の製作(その7)(2020.6.7)新しい竹材の節抜き作業・手穴開け作業)
地無し尺八の製作(その1)(2020.6.5)山桜の皮の採取
尺八に巻く山桜の皮、25年前に採取したものは、さすがに完全に枯れてしまい曲げると力なく折れてしまうので焼却処分をしました。6月の時期は、杉でも檜でも皮をはぐ最良の時期です。山桜も水分を上げているので、簡単に甘皮を残し、表面の皮をはぐことができます。25年前に皮をはいだ山桜は大木になり、表面も元の姿に戻っています。久々に山桜の皮をはいで持ち帰りました。皮をはいだところもしばらくは黄色に見えますが、木は枯れることなく、そのうちに自然の肌に戻ります。ミニの鉈が1本あれば作業は簡単にできます。
地無し尺八の製作(その2)(2020.6.5)山桜の皮の採取
地無し尺八の製作(その3)(2020.6.4)新しい尺八の試し吹き
地無し尺八の製作(その4)(2020.6.2)新しい尺八の試し吹き
地無し尺八の製作(その1)(2020.5.29)新し竹材の寸法切断・ため直し等
地無し尺八の製作(その2)(2020.5.29)新し竹材の寸法切断・ため直し等
地無し尺八の製作(その3)(2020.5.29)新し竹材の寸法切断・ため直し等
地無し尺八の製作(その4)(2020.5.29)新し竹材の寸法切断・ため直し等
地無し尺八の製作(その1)(2020.5.25.)歌口仕上げ、手穴仕上げ等
10本の竹材の歌口入れの途中、前回の太い2尺5寸管の途中に割れが生じたので、こちらを優先に作業をし、やっと今日は歌口部分の不要な水牛の角を切断して、ヤスリを使用して大まかに仕上げました。後は、トクサを使用して磨き作業です。また手穴はクリ小刀で内部を削り、棒状のペーパーで手穴内部をきれいにしました。やっと10本が出来ましたが、2本の竹材は途中に割れが生じたんので、割れ止め作業がでてきました。最終的には管尻の鼓を調整します。テレビで理科の実験で体育館の中で巨大な段ボール箱の一部に穴を開けて空気砲を作り、箱を叩くと、煙は体育館の中をドーナツ状に遠くまで流れていきます。これが、丹田で鳴らす奏法の原理と同じで遠くまで尺八の音が届きます。しかし、管尻をラッパにしたら、そこで空気は拡散して力なく墜落、そのため吹く奏法ならば口の側にマイクをつけて音を機械的に増幅するしか方法はありません。丹田の奏法では管尻の鼓が重要な役目をするので、ここの加工が一番重要になります。